今日は晴天とはいえない微妙な天候でしたが、世界のNMと一緒にいつものコースを走りました。気温自体はとても温かく、とても気持ちよく(?)汗をかくことができました。
全日本まで3週間を切り、選手はそれぞれ気持ちが高まっていると思いますが、それだけにオーバーワークにはお互いくれぐれも気をつけたいですね。この時期になるといつもそうなのですが、自分の回りにも身体のどこかを壊していたり、体調を崩したりしている選手が目立ってきました。フィジカルが崩れるとメンタル面も否応にも落ち込んできます。昔は「怪我したり疲れていても気力、根性で押しきれ」とよく言われましたが、メンタル(精神)がドライバーだとしたらフィジカル(肉体)はそれが使いこなす精巧なマシーンのようなものです。いくらドライバーが優れていても、マシーンが壊れていたらまともに走れません。精神と肉体は別物ではなく、常につながっているので非常に疲れていたり、一つの部位の痛みが長く続いたりした時は思い切って休養を取るのも必要でしょう。それこそ「休む勇気」です。
ところで「インプット」「アウトプット」という言葉をご存じですか?読んで字のごとく「入力」「出力」という意味ですが、スポーツや勉強の世界では、インプット=基本的な知識や体力、技などを繰り返して身につけることを意味します。一方、アウトプットは、そうして蓄えた基本的な知識、技のバリエーションを練習問題(模試)やマッソギなどを通じて実際に使いこなせるようにすることです。このどちらかが欠けてもダメです。学生時代、勉強は十分にしたんだけど模試を受けかったために本番では今一つ実力を発揮できなかったという経験があるはずです。テコンドーの練習でも、いくら走ったり筋トレしたりして体力をつけ、ミットや基本蹴りを通じて技のスピード、正確性、パワーなどを身につけても(インプット)、それを実戦で何度も使ってみる(アウトプット)という過程がなければ不十分です。試合が近づけば近づくほどインプットよりアウトプットにかける時間が長くなってくるはずです。
本番まで残り3週間というこの時期、みなさん、インプットはもう十分すぎるほどやっていると思いますが、アウトプットの方は大丈夫ですか? 自分は先週ぐらいから「これまで蓄えた力を出し切る」ということを意識して練習にのぞむようにしています。そう意識するだけで力の入れ方や集中の仕方が大きく変わってきますよ。ぜひ試してみてください!
全日本当日まで選手全員がケガ、病気に見舞われないことを祈っています!テコン!